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それが想い出に変わるまで。

想い出とは何かしらの感情が伴っている記憶のことを指すと個人的には解釈している。体験したことが想い出と呼べるものになるまでには一体どれだけの時間を要するのだろうか。人によれば数時間、あるいは数日、あるいは数ヶ月、あるいは数年、あるいは十数年──…いずれにせよ“懐かしい”と感じるようになれば、それは想い出になっているのかもしれない。誰しも良くも悪くも色褪せない想い出の一つや二つは持っているだろう。

そういえば、ゲームのキャッチコピーで「…それはきっと、いつか『想い出』になる物語…」というのがあったが、私の中で想い出になっているのはこのキャッチコピーで、肝心のゲームの内容はあまり覚えていないという…残念ながら“私の想い出になる物語”では無かったみたいだ。

さて、本題に。「唐突に想い出振り返ってんじゃねーぞ!」なんて言われない為に、どうしてこんな話題なのか理由を説明したい。PS3が今年、生産終了したのは皆さんはご存知だろうか?発売から実に10年以上、ついにその歴史に終止符が打たれた。数々の名作を生んできたPS3、時を同じくしたゲーマーはPS3のゲームで一つや二つくらい“想い出”となっているものがあるのではないだろうか?私も発売当初からこれまでずっと一緒に過ごしてきただけにPS3にはたくさんの想い出がある。その長い歴史をなぞるという意味でも、その想い出を振り返っていきたいと思う。

~想い出のPS3ゲームたち~

以前にPS3のゲームの収納棚を整理する為、一旦棚からゲームを全部出して積んでみた時の写真。棚に収納していた時はあまり感じなかったが、こうやってみると自分でも量の多さにビビる。この10年程で実に500本近くPS3のゲームを購入してきた(遊んだとはいってない)。因みに今でもちょいちょい増え続けている。

──今回は私の中で様々な形で想い出となっているPS3のゲームについて激選して紹介していきたい。

【RESISTANCE ~人類没落の日~】

PS3と一緒に購入し、PS3で一番最初に遊んだゲーム。まさに想い出になるには十分の要素を含んでいる。それにPS3が発売された最初の頃ってあんまり他にゲーム出てなかったし、必然的にこのゲームばかりリプレイしていたなー。どういう話だったかとかどういう敵や武器が出てきたかとかすらすら頭に浮かびます。HDMI接続に触れたのもこの時が確か初めてで、当時遊んだ時は「グラフィックすげー!現実みたいやん!」と感動したのを今でも覚えている。それもあって『RESISTANCE』シリーズは好きなゲームの一つ。

【真・三國無双5】

これまでのシリーズと全然違う。最初は「なんで無双武将減ってんねん!なんで大喬はおらんと小喬だけおんねん!つーかレア武器もあらへんしやり込み要素も少ないやんけ!」とか思っていたけど、遊べば遊ぶほど楽しくなっていくスルメゲーだった。不満はやっぱりあったけど、PS3で初めての無双だったし、“一騎当千”の爽快感は凄くあったし、キャタクターの衣装なんかも前作と比べると凄くカッコいい感じに変わってて良かったなー。因みに最新作の『真・三國無双8』ではついに無双もオープンワールドになるそうで、これまでのシリーズとまた違った感じになりそうで楽しみ。

【Call of Duty 4: Modern Warfare】

本気でオンライン対戦を楽しめた唯一のゲーム。基本的にオンラインで対戦したりするのって変に緊張したりするからあんまり好きじゃないんだけど、これだけは本当にやり込みまくった覚えがある。プレステージモードLEVEL10まで必死になって上げてたなぁ。そういう意味でも想い出に残っているけど、当時ではまだ少なかった現代戦を舞台にしたFPSでストーリー重視なところも凄く新鮮で印象深かった。FPSユーザーならこのゲームが想い出に残っている人はかなり多いんじゃないかな?

【Borderlands】

「ぼくのかんがえるさいこうのげーむ」が実現したゲーム。FPSにハマりだしてからずっと「FPSにレベルとかスキルとか装備集めとかそういうRPG要素入れて、オープンワールドで、頭イカれている感じのゲームないかなー」と思っていたが、まさに自分が思い描いていたゲームに完全一致。終身名誉神ゲー。人生で一つしかゲームが遊べないならこのゲームを選ぶ。

【白騎士物語-古の鼓動-】

1000時間も遊べばそりゃ嫌でも想い出になる。何となくノリで始めたMMORPG。オンライン前提のゲームだったが、端からオンラインで遊ぶ気は無かったのでとりあえずストーリーだけクリアして終わろうとか最初は思っていたけど、自分が遊んでいた時期に丁度フレンドも遊んでいて「ほな、やりましょか」という感じでみんなで一緒にやることに。そこからは地獄じゃった…代わり映えのしないクエストを何度も回して素材とギルドポイントを稼ぐ日々。赤鬼マラソン…うっ…頭が…でもフレンドと一緒にやっていたからまぁ楽しめたし、プラチナトロフィーをゲットするまでやり込んだよ!残念ながら今ではオンラインサービスは終了している。

【DRAG-ON DRAGOON 3】

とても悪趣味なゲームだった。第一作目『DRAG-ON DRAGOON』が絶望とするなら、第二作目『DRAG-ON DRAGOON 2』は希望、そして今作は狂気をテーマとしている。個性の押し売りでエログロ何でもあり。鮮烈なデビューを果たした『DRAG-ON DRAGOON』程のインパクトこそないものの、個人的にはPS3で遊んだゲームの中では良くも悪くも想い出深い。特にミハイルの声がクセになる…竜という厳つい見た目に反して中身は子供で「こういうのをギャップ萌えっていうんやな」と感じた。

【F.E.A.R.3】

日本語版はホラーが一転してコメディに。何が想い出になっているかってあの酷すぎる日本語ローカライズ。直訳しすぎな文章に棒読みな日本語吹き替え。未だに雰囲気をぶち壊してくる兵士の「シット!シット!シーット!」「サノバビッチ!」「ファーック!」(日本語発音での英語)が耳から離れない。「日本語ローカライズがひどかったゲーム」では真っ先にこれが思い浮かぶ。そういう意味では印象的なゲームだった。

【PROTOTYPE】

ダークヒーローな主人公に一目惚れ。“フードを被った不健康そうな主人公が縦横無尽にニューヨーク市内を駆け回り、自らの腕を剣や鉤爪に変化させ戦う”…闇系の中二病拗らせちゃってる人からすれば、この設定はドンピシャ。オープンワールド系のゲームとしてもめちゃくちゃ爽快感があって個人的には『Borderlands』に次いで好き。

【Mirror’s Edge】

想い出すと頭がくらくらしてくる。一人称視点でパルクールはヤバイ。フェイスのフェイスが全面に写ったあのゲームパッケージもヤバイ。凄く特殊なゲームなだけに印象はかなり強い。とにかく酔いゲーでゲームする為に酔い止め飲んだのは多分これが初めてだった。記録を更新する為に何度も同じステージを駆け抜けたっけなぁ。記録更新できた時の達成感半端じゃなかったな。今じゃもうそこまでやれる元気はないなー…

 

勿論、遊んできたゲームには一つ一つ想い出はあるのだが、「PS3のゲームの想い出」とした時にすぐに思い浮かんだのが上記のゲームたち。それだけ自分の中ではどういう形であれ心に残っているということなのだろう。PS3は生産終了してしまったが、だからといってそれで終わりというわけではない。私にとってはPS3は未だ現役、まだ出会えていないゲームに会う為、今日もPS3は動き続け、新しい想い出を紡いでいくだろう──

ぐみお

「暮らしにゲームを」をモットーに死ぬまでゆるーく楽しくゲームを遊べるような人生を送りたいなぁーなんて思っている人間です。三度の飯よりもゲーム好きで生粋の関西人のあんちゃんです。

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