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[レビュー] 戦国無双3 Z / 『戦国無双3』+『戦国無双3 猛将伝』がワンパッケージになってPS3に登場!いざ、圧巻の“戦国”へ!!

我が国、日本の歴史を遡ること数百年前、世はまさに戦国時代。今尚語り継がれる英雄たちが生きていた時代──今作ではその時代の「絆」をコンセプトに描き出された新たな“戦国の世”を様々な武将の視点から追体験していく。真田幸村や織田信長を始めとする名高い40人の戦国武将を主人公にそれぞれの想いが巡る戦国時代を縦横無尽に駆け抜けろ!

戦国無双3 Z (Japanese) – 製品情報

・プラットフォーム / PS3
・ゲームジャンル / タクティカルアクション
・発売日 / 2011年2月10日
・参考価格 / 7,140円
・対象年齢 / CERO:B[12歳以上対象]
・プレイ人数 / 1~2人
・開発 / コーエーテクモゲームス(ω-force) 販売 / コーエーテクモゲームス
■戦国無双3 Z オフィシャルサイト


■前書き

日本の“戦国時代”を舞台に様々な武将を操作して群がる敵兵を倒すKTゲームス(コーエー)が手掛ける『戦国無双』シリーズ第3作目。元々『戦国無双』シリーズは同社が展開する『真・三國無双』シリーズの派生作品、言わば“「無双」の戦国版”とした作品だったが、日本人にとっては馴染みのある戦国時代を題材としているだけにその人気は『真・三國無双』シリーズにも負けず劣らずで、現在では『戦国無双』シリーズも『真・三國無双』シリーズと合わせて“無双シリーズ”のブランドの象徴となっている。

前作の『戦国無双2』から実に約4年ぶりに純ナンバリングタイトル新作として『戦国無双3』を2009年にWiiにて発売されたものの、当時から移植の噂がちらついた本作…やはりというかWiiの『戦国無双3 猛将伝』の発売を機にPS3に『戦国無双3 Z』として移植。『戦国無双3 Z』は本編である『戦国無双3』とその拡張版である『戦国無双3 猛将伝』をワンパッケージに収録しており、尚且つPS3の利点を活かしているため、こちらではグラフィックやフレームレートなどが向上していてWii版と異なる点も多い。今回はそういった“異なる点”について言及していきつつ、追加された新要素やそもそもの『戦国無双3』についても併せて執筆する。

ゲーム・システム

今作のお話は関東の覇権争いを描いた“関東三国志”、三英傑の生き様とそれに従う家臣たちに焦点を当てた“戦国の三傑”、そして石田三成・加藤清正らの対立などを描いた“関ヶ原の若武者”から主に構成されていて一通りの戦国時代の流れを体験していける。

無双としての根本的な部分は従来のシリーズと変わらないものの、前作からの変更点は至るところで見受けられる。特にアクション面においては新たに“影技”や“無双奥義・皆伝”などが加わったことにより戦闘でのバリエーションが増えている(後述)。

それ故にこれまで慣れ親しんできたプレイ感覚とは多少の違いを感じる。良く言えば新鮮だが悪く言えばクセが強いと感じるか。『戦国無双3 Z』(猛将伝)から追加された新要素については以下となる。

『戦国無双3 Z』(猛将伝)で追加された新要素&変更点

・ガラシャがPCキャラとして復活、福島正則&綾御前がPCキャラへ昇格+3人の無双演武追加。『戦国無双2 猛将伝』からガラシャが復活、無印では特殊NPC扱いだった福島正則&綾御前が正式に無双武将になりました。これによってシリーズ最多の40人が無双武将として使用可能になっています。因みに前作に登場していた宮本武蔵、佐々木小次郎、前々作に登場していた石川五右衛門は未参戦のままです。

・無印で模擬演武専用だった武将全てに無双演武が追加。新たに阿国、濃姫、森蘭丸、今川義元、風魔小太郎、前田利家、柴田勝家の無双演武が追加されました。これで登場している全ての無双武将で無双演武が遊べるようになりました。

・ゲームモードに創史演武モードを追加。人生目標を選択しそれを達成するため好きな無双武将を操作してショートシナリオを連続してクリアしていくモード。武将の能力値などは無双演武や模擬演武などとは独立したデータとなっていて新しく始める度に階級や装備はリセットされます。創史演武で手に入れた素材や武具は通常のモードでも使用可能。因みにこのモードでしか入手できないレア防具や鞍も存在する。

・ゲームモードに腕試しモードを追加。特殊なルールに則って戦い、撃破数やクリアタイムなどの記録にチャレンジするモード。『剣豪』『踏破』『飛沫』の3種類のモードで全国の猛者たちとその記録を競い合います(オンラインランキング対応)。

・ゲームの難易度に「天国」と「修羅」を追加。「やさしい」よりも更にやさしくなった「天国」と「地獄」よりも更に難しくなった「修羅」が新たな難易度として追加。「天国」では敵も弱くなるが味方武将も弱くなるため一部ステージでは味方の敗走率が上がってしまう場合もあり。

・第2レア武器及び第3レア防具を追加。特定の条件を満たして入手可能な武器や防具に新たなものが追加されました。基本的には第2レア武器は第1レア武器と同じようなものですが、強化残りの数が追加されたため技能強化・変更が可能に。第3レア防具も第2レア武器と同様に強化残りの数が追加されているため技能強化・変更が可能になっている。

・武家屋敷に武将鑑賞モードが追加。その名の通りキャラクターのモデルや音声、プロフィールなどが鑑賞できるモードです。鑑賞武将の追加は一人50万石で購入できます。

・トロフィーに対応(Zのみ)。PS3独自に設けられたやり込み要素であるトロフィーが実装されています。これで更に人によってはやり込みの度合いが高くなり、作業地獄…もとい、長く遊べるようになりました。

・村雨城モードが削除(Zのみ)
任天堂のゲーム『謎の村雨城』とのコラボモードだったため対応機種の違うPS3版では削除されました。Wii版『戦国無双3 猛将伝』では搭載されています。このモードの有無がWii版とPS3版の大きな違いとなっています。

・戦国史モードが初めから搭載(Zのみ)。Wii版では追加コンテンツ(有料)扱いだった戦国史モードが『戦国無双3 Z』では最初から遊べます。

・その他
馬の場所を示すアイコンがマップに表示されるようになった。
新たに加わった新素材を用いることによって武器の技能の書き換えが可能になった。
携帯道具のアイテムを好きなように入れ替えることが可能になった。…etc.

村雨城モードはプラットフォームの関係で『戦国無双3 Z』では収録されていない。そのため当然だが鷹丸も登場しない。この変更により一部レア防具などの獲得条件がPS3版とWii版で異なり、PS3版では全て創史演武でしか入手できなくなっている。コンテンツが丸々一つ削除されているのは結構な痛手に感じるが、こればかりは大人の事情なので仕方ないと割り切ろう。PS3版におけるメリットは『戦国無双3』と『戦国無双3 猛将伝』が一体化しているためMIXJOYが不要なので手間いらずな点。あとは前書き部分でも述べているがやはりグラフィックやフレームレートの向上などがPS3版の特徴として挙げられるか。

■解説・評論など

・インストールデータ容量は3GB程度、インストールするかどうかは強制ではなくオプションから任意で選択可能。そのままの状態でも特に支障はなく十分快適ですが、やはりインストールすれば全体的にロードが皆無になるので推奨。

・セーブは全てオートセーブに対応。また、同一アカウント内でもセーブデータは複数作成することが可能となっている。一部モードを除いて戦闘中に途中保存を難易度問わず何度でも行うことができるので高難易度では保険として使えて非常に便利。ただし、ゲームオーバーになると途中保存データも一緒に破棄されるので注意。オートセーブ前にリセットして回避する必要がある。

・難易度は「天国」「やさしい」「普通」「難しい」「地獄」「修羅」の6段階。「修羅」は無双演武を1人クリア後に選択可。高難易度になればなるほどより技能レベル・技能数・強化回数の良い武器や防具が獲得でき、且つ良質な素材をドロップしやすい。シリーズと比べると今作の難易度は少々高め。雑兵が好戦的で攻撃中の横槍が多く、また味方の敗走率も高めに設定されている。「やさしい」以下では著しく味方の敗走率が上がるのでステージによっては「普通」以上で遊ぶ方がやりやすい場合もある。

・無双武将40人全員が固有のモーション有り。コンパチブルなモーション、つまり他の武将とのモーションの使い回しは無し。

・好きなように武将を作れるエディット武将(新武将)有り。『武家屋敷』の『武将編集』から最大20名まで作成することが可能。石高を消費すれば無双武将のモーションも新武将のモーションとして使える。ただし、風魔小太郎のモーションのみ使えない。

・今作では従来の無双アクションに加え、“練技ゲージ”を取り入れ「影技」や「無双奥義・皆伝」という新アクションが追加された。練技ゲージは主に敵にダメージを与えると溜まっていく。そしてコンボ数が多ければ多いほど溜まりやすくなる。練技ゲージを消費することで隙を見せずに攻撃動作をキャンセルして更に続けて攻撃を加えられる「影技」を発動したり、限界まで溜まっている状態で無双奥義を発動すると技の最後に「無双奥義・皆伝」という強力な必殺技が発動する。このおかげで従来のアクションより奥深さと技の爽快さがプラスされタクティカルアクションとしては正統に進化している。取り分け「影技」の恩恵は大きく、使い勝手に難がある武将でもこれらが追加されたことである程度マシに戦えるようになった。

・無双ゲージは前作と同じく最終的に3本まで増えゲージ消費で発動するが、今作では全て消費せず1本ずつ消費していく。そのため、前作のように溜まっているゲージの段階によって無双奥義に付加効果が付くことはなくなった。無双奥義発動中はプレイヤーは無敵で雑兵の動きがスローモーションになり、コンボが途切れることなく継続される。お馴染みのオリジナル・コンボ(通称:オリコン)は健在。無双奥義よりもあえて通常攻撃やチャージ攻撃で戦う方が強い武将もいる。

・武器は『真・三國無双5』のように「ノーマル」「スピード」「パワー」に分けられ、それぞれ攻撃力と攻撃速度が異なる。今作ではキャラクター自身に技能を付加するのではなく武器や防具(鎧・籠手・足袋)の技能を用いて色々な強化を得る。それらの技能は戦場で獲得した素材を消費して鍛冶屋で武具に設定されている強化残り回数分だけ強化&変更可能。

・携帯道具が導入され、予め用意された6個3セットのいずれか1セットを戦場に持ち込み好きなタイミングで発動することができる。用意されているのは戦闘を有利にするアイテムやミッションや撃破効果の成功を狙いやすくするアイテムなど様々。その代わりに敵が回復アイテムや一定時間能力上昇アイテムなどをドロップしなくなったのでそこのところは注意。ついでに2Pプレイで遊んだ場合に限り、所持できるアイテム枠が2つ増え専用アイテムの「黄熟香」と「破魔念珠」が追加される。

・これまでのシリーズと同様に戦場では様々なミッションが設定されていて基本的にはそれに準じて進行していく仕組み。加えて、それとは別に用意された特殊なミッションとして“撃破効果”というのが今作から新たに採用されている。指定された条件を満たした状態で対象武将を撃破すると戦況が有利に傾いたり、武器・防具や素材などが獲得できたりする。この撃破効果を成功させて得られる武器・防具は普通に獲得するよりも優良な性能となっている。

・『武家屋敷』の『知行獲得』では無双武将追加などの様々な要素を“特典”という形で石高を消費して得ることができ、これにより従来のように無双武将を順番にクリアしていく必要がなく自分の好きなように無双武将を追加できるのでグッド。それに特典という形なので解放していくにつれコンプリート感が味わえてやり込むにあたっての良い刺激にもなっている。因みにこの要素は『戦国無双 猛将伝』の『知行獲得』と同じ形式で個人的に好きなシステムだったので復活してくれて嬉しい。

・余談だが、上杉謙信の章をクリア済みの状態で戦闘準備画面で△を押しながら開始するとBGMがGACKTの『斬-ZAN-』に変化する。何故に上杉謙信なのかというと大河ドラマ『風林火山』に上杉謙信役としてGACKTが出演していたのでその繋がりだと思われる。

・その他、護衛武将廃止。士気ゲージ廃止。キャラクターの固有技能廃止。衣装変更無し。…etc.

各種ゲームモードについて

『戦国無双3 Z』における主なプレイコンテンツには『無双演武』『模擬演武』『創史演武』『戦国史』『腕試し』の5種類。これらのモードの中では『無双演武』及び『模擬演武』のみ画面分割2Pプレイでも遊ぶことができる。

『無双演武』は本作の一番の遊びどころで中心となるモード。武将別に用意されたシナリオに従ってステージをクリアしていく。40人に及ぶ武将たちのドラマを章という形でそれぞれ5話にわたって展開されている。大体1人クリアするのに2時間程度要する。内容は堅実に史実に沿ったお話から無双独自に大胆にアレンジされたお話など武将によって様々。特に今作では「絆」色が強い。

『模擬演武』は所謂フリーモードでシナリオとは関係なしに好きな武将で好きなステージを遊べるモードとなっている。模擬演武の主な用途は武将の育成ぐらいしかないが、このモードのみでしか聞けない武将同士の会話イベントなども存在する。

『創史演武』は好きな武将で人生目標を定めてそれを達成するべくショートシナリオをクリアしていくモードで、「武力」「知力」「財力」「天下」のいずれかを選択して小目標の成功を狙う。「天下」は他の人生目標を一度クリア後に出現。創史演武では能力値などが独立したデータとして扱われているので開始するごとに装備や階級は全てリセットされ初期値に戻る。手に入れた武具や素材はモードを終了して現行データを破棄することと引き換えに無双演武などの本編側に持ち込める。人生目標を達成したからといってゲームが終了するわけではないので、やる気さえあれば永遠と遊び続けられる。

このモードでは武将との好感度が存在し、その好感度に応じて友誼や好敵手が生まれ創史演武の展開に関わってくるところが面白い。大体一つの人生目標をクリア(最後の大戦まで)するのに10時間前後掛かる。位置づけとしては長めの無双演武といった感じ。

『戦国史』は新武将向けに作られた無双演武という風に形容すれば分かりやすいか。史実に沿った歴史を新武将視点で追っていく。ステージは一章・二章・三章と区切られていて『河越夜戦』~『大坂の陣』までの主な戦いをピックアップしている。

『腕試し』は要するにチャレンジモード。「剣豪」「踏破」「飛沫」という3種類のルールに則ってハイスコアを目指す。地味にネットワークランキングに対応しており、自分で打ち立てた記録と全国の猛者たちの記録を競うことが可能となっている。

☓不評点・改善点

・ざっと列挙するなら味方の敗走率の高さ、ミッション・撃破効果の窮屈さ・面倒さ、敵が無駄に好戦的、移動速度の遅さが不評点。とにかくこれらのバランスが悪くてストレス>爽快感になってしまっているのが問題。『戦国無双3 Z』になろうが全く変化なし。ミッションの成否で有利不利と戦況が傾いていくだけならいいけど、ミッションが片付かないと先に進めないのは不自由に感じる。ある程度そうして進行ルートを制限させることによりそのステージをより演出的に結びつける作用はあるが、結果として単調に。強制ではないにしろ撃破効果もそれに拍車を掛けており、進行“している”ではなく“させられている”感が強く滲み出ている。装備が揃っていて武将が成長している状態なら多少なり緩和されるものの、そうなるまでは少しばかりツライ。

・無双演武で前作のような外伝や前々作のような分岐ルートが一切無しなのもちょっぴり残念。もっとif展開がほしかった。

・武器や防具、鞍など装備全般に言えることだけどソートや自由に並び替えができないのが几帳面の自分にとってはムズ痒い。

・ゲームオーバーになると途中保存していたデータも破棄されてしまうのはいただけない。何のための途中保存なのか…途中保存データを破棄したくない場合はオートセーブが入る前にリセットすればデータ破棄を回避することができるのだが、面倒なことにソフトリセットが実装されていないせいでわざわざその都度一度ゲームを終了する必要がある。

・創史演武が無双武将のみで新武将で遊ぶことができないのは何故だろう。各音声タイプで台詞を入れるの面倒だからかな?新武将という存在には創史演武は打って付けのモードなのに・・・もっと新武将の出番を増やしてほしかったな。

・今作では特典の“無双武将カラー変更”で自由に衣装のカラーリングが変更できるようになったが、衣装はデフォルトの一着のみ。せっかくなので歴代のコスチュームなども収録していてくれれば嬉しかった。それが無理でもせめて2Pカラーを…ただカラー変更にも難点があって初期の配色に戻すとまた再設定する必要があるのが面倒。変更した配色を保存できれば便利なのに。

・これまでよりマシになったがやはり感じるエディット武将のパーツやパターン不足。特に女性武将の方が少ない。

・滅多には起きないが一部場面では処理落ち及びステルス有り。敵味方入り乱れる混戦時や炎上ステージなどで発生する場合がある。

グラフィック・ヴィジュアル

PS3版に移植されたことで画質はSDからHDにグレードアップ。そして秒間60フレーム描画にも対応してより滑らかな動作に。60fpsなので30fpsだったWii版よりもぬるぬる動き、ヒットストップも顕著には感じられないので単純に動作の快適さは増している。アンチエイリアスや光源処理がしっかり施されており、Wii版と比べるとグラフィックは綺麗で鮮やかになっている。

Wii版でのセルフシャドウは丸いテクスチャを地面に投影(いわゆる丸影)するだけだったが、PS3版では全て動的なシャドウに進化。遠方のテクスチャもハッキリ描画されるようになって戦場の見通しが良好になり広く感じられる。ただ、敵のワラワラ感は大差ない。エフェクトなどの表現も見栄えが良くなりほんの少し爽快感も向上しているか。地味ながらもそういったデティールの拘りが窺える。

他にも無双奥義・皆伝の台詞や勝利時の台詞の際にリップシング(口パク)有り。これにより台詞中に口が動かない不自然さが拭われた。

PS3やXbox360で発売されている無双シリーズと比べると『戦国無双3 Z』のグラフィックは特段綺麗というわけでもなく普通だが、Wiiで『戦国無双3』をプレイした人が本作をプレイするとグラフィックの進化を一目瞭然に感じると思います。

一方で台詞を言う際の表情のバリエーションが廃止されたのが残念。台詞には喜怒哀楽あるのに顔色一つ変えないのは何だか無機的。登場&撤退のデモシーンの廃止や実機ムービーイベントの廃止に伴ってどこか戦場が淡白な感じになってしまったのも寂しいところ。

PS3版のムービーシーンでは被写体ぶれ(残像)が発生していてやや見辛く感じる場面も。因みにWii版では特に感じなかった。

一部の女性武将の肌の露出が多くなってより不埒度が増してきて破廉恥さ全開になっているのは正直どうなのかと思う部分もある。

それから『戦国無双3 Z』のパッケージアートがダサくてガッカリ。レリーフ加工は良いけど安っぽいパラレル加工は要らなかった。絵柄だけで言えばWiiの『戦国無双3』と『戦国無双3 猛将伝』のパッケージアートの方が個人的には好きかな。

サウンド

イメージソングにはGACKTの『斬-ZAN-(SenGoku style)』が使用されている。既述の通りこれは戦場のBGMとして流せる。そういえばWii版の方ではエンディングテーマに同じくGACKTの『雪月花(SenGoku style)』が流れる仕様だったのだが、『戦国無双3 Z』では『陽炎』に変更されたため、『雪月花(SenGoku style)』が聴けるのはサウンドテストのみとなってしまった。その儚げで繊細なバラードは物語を終えたプレイヤーの胸に染み、本作の雰囲気と甚くマッチしていただけにこの変更は残念に感じる。

BGMは『真・三國無双』シリーズのハードロック調とは違い、『戦国無双』シリーズでは和楽器を用いた和風テクノ調なのが特徴。今作ではテクノ調を控えめに三味線などの和楽器を基調とした演奏が多く、より日本的な特色や味わいの強いのBGMとなっている。特に『皆伝─オープニング─』や『勝機』などで使われているサビのフレーズは印象的。しかし、同じフレーズを使いすぎな気も。

『川中島』や『大坂城』などといった一作目からお馴染みの曲については基本的にベースをそのままにアレンジが行われている。それらのメロディの使い回しについては賛否両論あるが、そのまま再使用せずしっかりアレンジが効いているので個人的には文句なし。

『戦国無双3 猛将伝』で追加された新規BGMは8曲(殆どが創史演武関連)、中でも『天照』は神秘的で綺麗な声楽も相俟って良曲。『戦国無双3 Z』では村正城モードが削除されているのでそれ関連のBGMは残念ながら収録されていない。全体的に「和」のテイストが強く滑らかな聴き心地なのがグッド。ただ、シリーズの名曲『花の都』が収録されなかったのは惜しい。

主に青二プロダクションからなる声優陣は頻繁にゲームやアニメ、バラエティ番組などのナレーターで耳にする馴染みのある方が多い。今作から新たに無双武将として参戦した黒田官兵衛は直江兼続と声優が同じ『高塚正也』氏であるため、ムービーの「政宗参陣」や「直江状」での黒田官兵衛と直江兼続の対話はもはや一人芝居状態。声優の本気が見れます。

また、武田信玄のCVや無双演武の語り手を担当していた『郷里大輔』氏の他界によってそれらの担当声優が変更されている。『戦国無双3 猛将伝』から追加されたパートの武田信玄は『大友龍三郎』氏が、無双演武の語り手は『石塚運昇』氏が引き継いでいる。因みに『戦国無双3』パートの武田信玄のCVと無双演武の語り手はそのまま『郷里大輔』氏の収録分を使用している。──『戦国無双』シリーズのファンとして、『郷里大輔』氏の一ファンとして謹んでお悔やみ申し上げます。

トロフィー

『戦国無双3』+『戦国無双3 猛将伝』がワンパッケージになっているだけにトロフィー的なやり込みの度合いも高め。プラチナトロフィー取得に掛かる時間はおよそ180~220時間程度で『無双OROCHI Z』に匹敵するほどのやり込みを要する。私の場合では無双演武に130時間で創史演武に80時間、その他諸々に10時間といった具合で取得に至りました。

実力に大きく左右されるような条件は存在しないものの、レア武器・防具などのコンプリートが一部条件となっているため、結局は隅々まで執拗にやり込む必要があり全体的に時間の掛かる内容。効率的に遊んでいってもやはり180時間以上は堅く必至である。中でも時間の掛かる条件をは第1レア武器を全て獲得する『名刀愛好家』、第2レア武器を全て獲得する『妖刀蒐集家』、レア防具を全て獲得する『当代一の洒落者』、全ての無双演武で全て撃破効果を成功させる『縦横無尽』辺りが挙がる。

日頃より“無双シリーズ”に馴染みのある無双ファンならばこの程度は義と愛と気概でカバーできるやもしれませんが、基本的にこの手のゲームは同じことを何度も繰り返すため、忍耐強い方でないと途中で心が折れてしまう恐れがある。効率の良い進め方としてはまず創史演武で先にレア防具などをを獲得し、その後に無双演武を遊んでいくのが理想。先にレア防具などを獲得しておけば無双演武を遊ぶ時に始めからレア防具などが使用できる状態なのでかなり楽になる。

全てのレア防具(第1・第2・第3レア防具)とレア鞍(松風鞍・熊鞍)を獲得するにあたって具体的には、創史演武を「天下」を除く「武力」「知力」「財力」の人生目標で小目標を全て「大成功」で達成し『大坂城の戦い』まで遊び、そして「天下」を含む全ての人生目標で小目標を「成功」で達成し『大坂城の戦い』まで遊ばなければならない。

要するにレア防具などを全て獲得するには創史演武を最低でも7周する必要がある。因みに創史演武1周に掛かる時間は10時間前後。なお、「天下」の小目標を全て「大成功」で達成するとクリア報酬がいずれかの第3レア防具になり、熊鞍が獲得できないので要注意。

無双演武では40人×5ステージ、合計200ステージ全ての撃破効果を一戦闘以内に成功(要は全ての武将を金CLEAR!にする)させていく。その上、各武将にレア武器は2種類存在するので43人(刀・槍・薙刀の新武将も含む)、つまり86種類のレア武器を獲得することになる。獲得するには特定のステージを難易度「難しい」以上、もしくは「修羅」で撃破効果を全て成功させることが条件。レア武器は対象の武将の無双演武を既にクリアしている状態でないと獲得することができないので狙うのは一度クリアしてからとなる。撃破効果を1人で狙うには厳しいところもありますが、2Pプレイでやれば難易度は大幅に緩和されるのでそれを利用すると簡単。

■概評

70%の出来だった『戦国無双3』が『戦国無双3 猛将伝』で補完されて100%の内容に!一見、「100%の内容」というのは聞こえは良さそうだけど要約すれば不完全だった本編を拡張版で補っただけである。拡張版は本来100%のゲームをそれ以上、それこそ150%楽しめる勢いで遊んでもらうために存在すると私は考えるのだが…こういったことはこの作品だけに言えることではなく近頃流行りのDLC(ダウンロードコンテンツ)商法にも通ずるところが多いか。

タイトルに“Z”を冠しているので『無双OROCHI Z』ように追加要素があったり敵のワラワラ感がアップするのかと期待していたが、どちらかというとXbox360で発売された『戦国無双2with猛将伝』に近い仕様。特別本作だけの追加要素があるわけでもないので、言ってしまえば主にグラフィックを向上させて現行機向けに発売する昨今のHDリマスターと同じやり口となっている。そっくりそのまま移植というわけではないので細部こそ改善点は見られるけど、基本的にゲームの内容には著しい変化はない。

とはいえ、PS3ならではの美麗な画質と秒間60フレーム描画や本編と拡張版が一体化してMIXJOYが不要な点は大きな魅力。シリーズファンなら何だかんだ文句も出るかもしれないけど結局ハマる。Wii版を既に遊んだユーザーが再度遊んでも楽しめます。

[PS3]『戦国無双3 Z』Ver1.03 – 日本版レビュー
Gumio’s Score : 7 / 10 筆者:ぐみお ※この記事は前サイトで2012年に執筆したものです。

ぐみお

「暮らしにゲームを」をモットーに死ぬまでゆるーく楽しくゲームを遊べるような人生を送りたいなぁーなんて思っている人間です。三度の飯よりもゲーム好きで生粋の関西人のあんちゃんです。

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