全身が疼いてやがる…これが“チカラ”の目覚めか…

ウイルスによる圧倒的な力を持って縦横無尽に“New York Zero”を駆け回る!『PROTOTYPE 2』始めました!
※前サイトの2013.05.16のプレイ日記を移行・修正した記事になります。
超人的な主人公が活躍するオープンワールドアクション、再び。ナンバリングを見て分かる通り『PROTOTYPE』の続編です。壁走りや大ジャンプ、滑空やエアダッシュなどの常人離れした動きと痛快なバイオレンスアクションが売りとなっている本シリーズ。若かりし頃に邪気眼を拗らせてしまった方や超人的な力に強い憧れを抱いていた方にこそ魅力的に感じられるゲームで、自身の腕を鉤爪や剣などに変形させて繰り出されるパワフルでダイナミックな攻撃の数々には中二心を擽られること間違いなし。
余談ですが、前作はゴア表現が過激すぎるのと市民を攻撃できる性質からか日本では事実上の発売禁止となっています。それを踏まえると、今作も前作と同等以上の内容になっているので残念ながら日本での発売は絶望的と判断していいでしょう。万が一日本で発売されたとしても規制まみれで本来の面白さを酷く損なう結果になるのは目に見えていますしね…
というわけで『PROTOTYPE 2』プレイ開始!北米版なので勿論ゲームの音声や表記は英語となっています。英語だからといっても普通に進行する分には視覚的なガイドもしっかりしているのでさほど支障は出ないと思います。ストーリーを把握しつつとなると多少の英語が理解できなければ厳しいですが、そこまで重要な内容ではありません。詳しく内容について知りたい方は有志の方が日本語訳をしてくださっているのでそちらを探して参照にすると良いかも。
ストーリーは前作のエンディングから続いているものの、前作のあらすじも収録されているので今作からプレイする方も安心。といっても英語が読めなければあらすじがあってもなんのこっちゃ分からないと思うので一緒かもしれませんが…まぁ遊ぶ分には分からなくても問題ないので気にしない。それにゲーマーなら雰囲気でストーリーくらい補完できるっしょ!
さて、前作主人公の“Alex Mercer”がばら撒いたとされるウイルスが原因で妻と娘を殺された今作主人公の“James Heller”。家族を失い自暴自棄になったHellerに残ったのは事の発端であるAlexに対する異常なまでの殺意、そして復讐心だった。ウイルス感染が酷く最も危険な「Red Zone」でAlexを目撃したという情報を頼りにHellerは軍部に自ら志願しその場所へ赴く。しかし、そこでAlexの襲撃に遭いHellerの部隊は壊滅。辛くも生き残ったHellerはAlexに復讐を果たそうとするが返り討ちにされ、Alexの手によってウイルスを注入されてしまう。だが、奇しくもHellerはこれに適応し超人的な進化を遂げることになる。
こうして皮肉にもAlexと同じ“Prototype”となってしまったHeller。人でなくなってしまった彼を待ち受ける運命とは──


左の人物が今作の主人公“James Heller”。マッチョな黒人で退役軍人。良くも悪くも典型的な洋モノキャラクター。Alexのような利己的に動いている感じではなく、どちらかというと口こそ悪いものの一般的な感情で動いているまともな人。ウイルスの影響で自身もおぞましい力を得てしまったが、それをきっかけにこのウイルス事件に深く関わっていく。
そして、右の人物が前作の主人公“Alex Mercer”。フードの悪魔と呼ぶに相応しいほど前作で暴れ回った危ない人物。当の本人は既に死んでおり、このAlexはウイルス自体が本人を取り込んで形成したものであり厳密にはAlex本人ではない。また、Alexはウイルスをばら撒いたことは濡れ衣と否定した上で、このように陥れた連中を潰すために手を貸せというが…って、あれ?前作の話では結局Alexのせいでウイルスがばら撒かれていたことが分かった気がするけど、これは一体…?
うーん、主人公がAlexからHellerに交代してしまったのは少し惜しい。Hellerも悪くはないけどAlexと比べるとやっぱり霞む。中二心を見事にグッと掴むようなあのフードを被った影のある風貌と冷徹で残虐な性格のAlexとは打って変わって、Hellerは何だか外見も性格もありふれていて地味。それこそ、Alexが色々衝撃的だっただけに余計にそう感じてしまう。
“家族を殺されたから復讐する”という境遇は感情移入しやすくてストーリー的にも入っていきやすいのですが、だからといってそれが手当たり次第にむちゃくちゃに暴れ回っていい理由になるかと言えばそうではないんだよなぁ…Alexのように「オレが正義だ」的なモラルの欠如した思考だと理由こそ酷いものの暴れ回るのも納得できますが、Hellerはその辺の考え方はまだしっかりしている方なので関係ない市民相手に暴力的になりすぎるのはどうしても引っ掛かる。まぁ遊び方の問題なのでプレイヤーの匙加減と言われればそれまでだけど、外道プレイをすると性格との乖離を激しく感じるかも。
前作と同じくニューヨークがゲームの舞台となっているのですが、今作ではマンハッタン島から更に舞台の範囲を拡大しており、ニューヨーク全土をモデルにデザインされた“New York Zero(NYZ)”と呼ばれる汚染された街が新たな舞台となっています。NYZは「Yellow Zone」「Green Zone」「Red Zone」という3つの区域に分けられていて区域によって汚染具合が異なり、普通に生活を営んでいるところもあれば汚染が深刻で感染者だらけなところもあり、場所によってその姿をガラリと変えます。
グラフィックに関しては前作から遥かに向上したものの、発売時点での他のタイトルと比べるとやや見劣りする部分が多いかな。とはいえ、前作のお世辞にも綺麗とは言えなかったグラフィックと比べるとその進化はとても素晴らしいものとなっています。特にシェーディングがしっかり施され、ディテールも大幅に強化されているので街の空気感が伝わるようになりました。とりあえず以下にどういった感じのゲームなのか掴んでもらうためにプレイシーンをまとめましたのでご覧くださいませ。









今作でも土台自体は変わらず前作のスタイルを踏襲しているので殆ど前作と同じように遊んでいける内容となっています。とは言っても全く変わっていないというわけではなく、システムやアクション部分に手を入れるなど随所に変化は見られます。
能力の操作体系は変更され□ボタンで鉤爪攻撃、△ボタンで触手攻撃というように能力をボタン毎に割り振れるようになり、違う能力を使う際にいちいち能力を選択せずに使用できるようになったのでボタン操作の煩わしさは改善されたのは嬉しい。
シールドも前作では能力の一つして存在していたため、使用にはシールドを選択して切り替えなければいけませんでしたが、今作ではR1を押すだけでシールドの展開が可能となり、咄嗟の攻撃にもボタン一つで対応できるようになりました。しかもボタンを押している間は全方位から攻撃を受け続けても壊れることのないほぼ無敵状態に近いアストロン仕様で、更に敵の攻撃にタイミングよくシールドを展開すれば「カウンター」も発動できるので非常に優れた防御能力となっています。ただし、前作とは違ってシールド展開しながらの移動はできない。さすがにこの性能で移動もできたら最強ですからね…
Devastatorなどの特殊技は前作のような体力消費ではなく新たに導入されたMASSゲージを消費して発動するように変更され、体力を消費せずに発動できるようになったため使い勝手が上がっています。因みにMASSゲージは敵を吸収すると増えます。敵の攻撃をスタイリッシュにかわして追撃していける新アクション“Dodge”も便利でカッコよく魅せ技としても優れていて、これにより決定的な回避手段に乏しかった前作の歯痒さは無くなり、安全且つ流れるように戦闘を行えるようになっています。
あと、パワーアップの形式が個別化されて前作のEP(経験値)を消費して強化するシステムではなくなりました。今作ではレベル制が導入されたため、EPが一定以上溜まってレベルアップした時に能力が得られるようになっています。レベルアップによる強化項目は主に移動性能アップや体力増加といった基礎的な項目が多く、段階を踏んでそれらを強化していく。
更にサイドミッションやアイテム収集をクリアするとそれに対応した“MUTATION”と呼ばれる強化要素もアンロックされる。こちらでは基礎的な項目以外にも能力の強化や新しい特性を付加させるような項目もあるのでまた違った強化を期待できます。単純に好きな時にメニュー画面からEPを消費して強化できていた前作と比べると、この形式はやや複雑になった印象かな。
因みに頭上にアイコンが表示されている特定の兵士やクリーチャーをConsumeして強化を得る点は前作から変わっていない。結果的に強化を求めるならサイドミッションなどを“必ず”クリアしなければならなくなったのは一見ネガティブに思えますが、逆に言えば強化を関連付けたことで前作よりもサイドミッションやアイテム収集をクリアする意義は大きくなっています。物は言いようですけど、このように変更されて私としてはサイドミッションなどへの積極性も強くなったので良いと思います。
話は変わりまして現在の進行状況。「Green Zone」にアクセスできるようになり、ようやく中盤に差し掛かった感じかな?メインミッションだけ追っているとすぐにクリアしてしまいそうなのでサイドミッションも全てクリアしながら進んでいます。ミッションを受けていない時には自由に街を駆け回ることができるので適当にカッコつけながら散策するだけでも楽しいです。
まだ全ての能力が使えるようになったわけではないので今後どんな能力が増えるのか楽しみ。今のところTendrilsがお気に入り。Tendrilsは前作には無かった能力で触手を使って敵をぐちゃぐちゃにする感じの攻撃なんですが、これがまたなかなか面白い。通常攻撃連発しているだけでターゲットが瞬く間に触手によって体を引き裂かれ街に飾られていく様は見ていて飽きないです。「体を引き裂かれ街に飾られていく様は見ていて飽きない」──って何だかとても倫理的にマズい発言をしている気がしますが…とにかく、Tendrilsはチャージ攻撃の“Black Hole attack”も強くて色々な敵に対してフレキシブルに使えるので結構好きです。
色々変化した部分はあるけど、基本的な部分は前作から変わっていないので前作が好きなら問題なく楽しめるはず。正直な話、めちゃめちゃ丁寧に作り込まれた世界ってわけでもなければゲーム的に奥が深いというわけでもないのですが、圧倒的な力を持って単にオープンワールドを暴れ回ることがこれほど楽しいと教えてくれるゲームはこのシリーズ以外には無い。というわけでファーストインプレッションでした。もうちょっと詳しいことは次回のプレイ日記でお話ししていきますよー!