ぐみお「これは間違いなくダークホースになる」

超能力を操る特殊部隊“Jericho”チームを率いて異世界の謎を解き明かせ!──『Clive Barker’s Jericho』始めました!
※前サイトの2012.08.29のプレイ日記を移行・修正した記事になります。
最近になって本作を知りジャンルが“ホラーFPS”ということもあって非常に興味が湧きました。本能的に私の脳内ゲームセンサーも「これは間違いなくダークホースになる」と訴えまくっているので実は期待大だったりします。
さて、2007年にPS3/Xbox360/PCで発売された本作ですが、日本語版は未発売なので日本では知られていない作品かもしれません。というより海外の方でも売れ行きは良くなかったようで国内外問わず話題に挙がらなかったので私も今まで見落としていました。ならばこそ!このブログで取り上げてできるだけ多くの人に興味を、もしくは名前だけでも知ってもらいたいという魂胆です。
それでは本題へ。『Clive Barker’s Jericho』についての紹介と私の感想を織り交ぜながら書いていきます。“Clive Barker’s”とあるように本作はホラーとダーク・ファンタジーの書き手として有名なクライヴ・バーカー氏が監修している。バーカー氏と言えば映画『ヘル・レイザー』シリーズなどが日本でも知られていますね。私も第1作目だけ見たことがあります。
また、本作と関係はないですが“Clive Barker’s”ゲームシリーズとしては『Clive Barker’s Undying』に次いで第2作目となる。因みに海外版でのプレイとなるので言語はもちろん英語。とはいえFPSなのでそこまで英語を理解できなくてもゲーム自体は楽しめる。残念ながら私には自ら読解してストーリーについて深く紹介や解説ができるほどの語学力がないのでそこら辺は何卒ご容赦を。
初っ端のオープニングからお食事中には見たくないような映像が流れ、気分も悪くなったところでスタートメニューへ。まずはオプションで適当に設定を済ませる。英語字幕表示のon/offを切り替えられるので必要であればonにしておく。環境によって差があるかもしれませんがガンマ値はデフォルトから+3くらいが好ましいかも。自分は+3ほど上げています。場面にもよりますが明かりの少ない暗めのエリアではデフォルトのままだとかなり見辛く少々プレイに難を感じてしまいます。
ゲーム難易度はオプションから決定する。デフォルトではNormalが選択されている。因みにプレイ中にいつでも変更可能です。余談ですがメニュー項目にある[BONUS CODES]は公式サイトの閉鎖に伴い、現在は使用することができません。この項目は無料もしくは有料の“チート”を提供するというもので、有効化するには公式サイトで手続きしなければならない。が、現在ではその公式サイトのページにアクセスすることができなくなったのでこの項目は役に立たなくなっている。
とりあえず中盤辺りまでキャンペーンを進行してみましたので本作が「どんなゲームなのか?」という解説を入れつつ、いつも通りに私の思ったこと感じたことも並べながらざっくりしたファーストインプレッションを記述していきます。
まず最初にジャンルが“ホラーFPS”となっていますが、心臓が縮むようなホラー要素を期待しているとガッカリするので注意。実際はホラーというよりもダーク・ファンタジー色の方が濃く、奇妙な世界設定が得体の知れない恐怖を誘うといった感じです。

本作ではそれぞれ異なる武器・超能力を持つ7人(実質6人)の主人公達を臨機応変に使い分けて戦うのが最大の特徴となっている。
その7人から編成された部隊が“Jericho”チームとなっている。各キャラクターの能力などについての紹介は追々語っていく予定。実質6人と書いてあるのは序盤のある出来事をキッカケに隊長が精神だけの存在(霊体)になって肉体を有さなくなるからです。霊体になった後はそれぞれの隊員に乗り移れるようになり、状況に応じてキャラクターを切り替えながら戦っていきます。
基本的にチームでカバーし合いながら戦っていくスクワッドタイプのFPSなので敵との交戦時には共闘感が感じられてグッド。加えて、隊員はαチームとΩチームに3人ずつ分けられていてチームごとに指示を出して行動させることが可能となっている。そのコマンドは特に複雑なものではなく、「前進しろ」や「待機しろ」といった単純な指示なので特に煩わしさはない。
ただし、この人数での戦闘ではどうしても味方AIの制御が甘く、稀にAIが不可解な行動を取ってしまう場合もあるのが残念か。ゲームオーバーになる条件は味方が全員倒れた場合のみ。1人無事であればそこから味方を治療して態勢を立て直せます。
ゲーム進行は完全な一本道となっていて敵を倒す→道が開く→敵を倒す→道が開く──の繰り返し。たまに仕掛けを解いたりもする。アイテムや弾薬などをピックアップする概念がこのゲームにはなく、脇道エリアも存在しないので道中の探索は一切必要ない。
弾薬はチェックポイント通過の際に完全回復する形式を取っている。途中で弾薬が切れた場合は味方が少量補充してくれる。以上のことから大体のゲーム性が垣間見えるかと思われますが、戦闘をメインにしたアクション性の高いシューターとなっています。



私はとりあえず難易度:Normalでプレイしていっていますが、意外と難しくて歯応えのある難易度となっています。敵の耐久力はかなり高めに設定されており、Normalでもプレイヤー1人では雑魚敵1体を相手するだけでも結構骨が折れる。チーム全員で対処してやっと互角に持ち込めるレベルなのでもし誰かが倒れてしまうと途端に敵の対処が厳しくなります。
逆にこちらは6人ということもあって各々の耐久力は低めに設定されていて2~4回ほど攻撃を喰らうとダウンしてしまいます。できるだけ味方をダウンさせないように上手く状況に合わせて各隊員の超能力などを活かしながら立ち回ると戦いやすいのですが、前述した通り敵の耐久力が並々ならぬものなので油断しているとあっさり押し切られてしまって一気に形勢逆転されます。とにかく「敵に接近される前に倒す」ことを念頭に置いておくことが重要です。狭い場所での戦闘なんかは特に。
上記に掲載したクリーチャーの画像を見て本作の世界が異質であることは十分に理解していただけたかと思います。全体的に神だの何だのといった宗教チックな雰囲気を醸し出しているオカルト全開なストーリー設定になっていて、いかにもB級っぽさを感じずにはいられないような何とも言えないぶっ飛んだストーリーが展開されていきます。


*一部画像がグロテスクなためモザイク加工を施しています。 クリーチャーの外見がキモかったりグロかったりしますが、この悍ましいデザインには一種の芸術性すら感じさせる。
話はガラリと変わりますが、一部のイベントシーンでは“QTE”を採用していてイベント中にボタン操作が要求されます。イベントでの悍ましいクリーチャーとの切羽詰まった駆け引きは見ている分には刺激的ですが、そこにQTEは必要なかったですね。QTEを巧みに活かしていれば話は別ですが、明らかに本作にとっては蛇足な要素に成り下がっていて不評点の一つになっています。
最後に“超能力”について少し。この要素がこのゲームの最高のスパイスになっていて戦闘をより一層面白くしています。因みに“Jericho”チームがどうして超能力を使えるのかはあまり深く突っ込んではいけない。きっとそういうものなんでしょう。


画像の超能力はほんの一例ですが、こんなものがありますよーと今回はこの二つの超能力についてご紹介。左がDelgadoの炎の精霊を召喚して敵を攻撃する“Ababinili”、自動的に敵をロックオンして勝手に攻撃してくれるナイスな能力。右がRawlingsの敵に味方が攻撃した分だけ味方のヘルスが回復する“Vlad’s Curse”、味方をサポートするには打って付けの能力。
他には自分以外をスローモーションしたり、複数の敵を動けないよう拘束したり、発射した弾丸を念力で自在に操作したり、などなど。各々個性的な超能力を有するが最初から全部使えるわけではなく、キャンペーンを進めるにつれ使えるようになっていきます。このような超能力を取り入れた戦闘は派手でかなり盛り上がります。単純な撃ち合いだけで終わらないのが楽しいです。
さすがに2007年のゲームなのでグラフィックは昨今のそれと比べると古臭く感じてしまうかもしれませんが、ウェットな質感は良い意味で気色悪さを増幅させているし、キャラクターなどのディテールも意外としっかり作り込まれている。マイナーでB級臭も漂う『Clive Barker’s Jericho』、しかしながら私はこのゲームに対して魅力を感じています。
一言で感想を出すとするなら“部隊を率いて超能力も用いた戦闘がユニークで面白い”です。これは予想していたよりも好印象でした。勿論、洗練されていない部分もあって「ここはこうした方がよかったのでは?」と思う部分も幾つか思い浮かびますが・・・今後のプレイ日記でその辺りの良い点・悪い点を明確にしていくつもりです。とりあえずまずはキャンペーンをクリアせねば!