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[レビュー] Army of Two / この戦いは一心同体、ひとりじゃここまで戦えない!

民間軍事会社SSCに所属する漢臭い傭兵コンビの戦いを描いたミリタリーTPS。“戦争屋”として任務をこなし淡々と金儲けをしていた彼らだが、次第に自分達が所属する企業の裏の顔を掴んでいく…

Army of Two(Japanese) – 製品情報

・プラットフォーム / PS3,Xbox360 (本項では全てPS3版に準じて記述する)
・ゲームジャンル / Third Person Shooter
・発売日 / 2008年3月19日
・参考価格 / 7,329円
・対象年齢 / CERO:D[17歳以上対象]
・プレイ人数 / 1~2(オンライン:2~4)人
・開発 / EAモントリオール 販売 / エレクトロニック アーツ(EA)
■Army of Two – オフィシャルサイト


■前書き

EAモントリオールが放つ現代の世界情勢をリアルに反映したミリタリーゲーム。二人の傭兵のツーマンセルによる協力プレイに重点を置いた作品で、“連携”を重視した構成になっている。

特徴的な“Aggro”というシステムを上手く絡ませた戦略性の高いゲームシステムとなっており、本作ならではの多彩な連携プレイもあって他のTPSとは一線を画している点は評価が高い。その内容からCo-operative(Co-op)と非常に相性が良く、Co-op向けの作品として観るならば評価は大きく変わってくる。

※このレビューではシングルプレイの観点から内容を構成しています。

ゲーム・システム

PS3日本語版『Army of Two』のオンラインサービスは既に終了しているため、今となってはオンラインを通してのCo-opプレイなどは遊べないので事前に注意しておこう。余談ですが、2011年8月11日をもって『Army of Two』のオンラインサービスはPS3/xbox360各方全面閉鎖となります。

※私が遊んだ時点では既に『Army of Two』PS3-Asia(日本含む)のオンラインサービスは終了しており、現状では機能していないためオンラインプレイにおける魅力などはお伝えできないのでご了承ください。

■解説・評論など

インストール無し、チャプター開始時などに15~20秒程度の長いロードが入る。

ローカライズに伴って日本語版では国際情勢に配慮しており、舞台の名称は“某国”と表示している。

画面分割プレイに対応(プレイヤーデータは別のものを使用するので注意)。

モーションセンサー機能に対応していてパラシュート降下などの際に用いられる(オフにすることも可能)。

セーブは全てチェックポイントによるオートセーブで行われる。

体力は自動回復制、一定ダメージを喰らうと瀕死状態になり回復処置を行わないと復帰できない。

操作キャラクターはリオスとセーレムのどちらかを選択でき、片方はAI操作となりプレイヤーの指示で行動する。能力差は無いため違いといえば見た目のみ。因みにオプションからいつでも操作キャラクターは変更可能。装備品はシェアされるのでどちらか一方で購入すればもう片方で購入する必要はない。

キャンペーンクリアに掛かる時間はおよそ5~7時間前後、ステージ(ミッション)は全部で6つ存在。

難易度はルーキー(イージー)・ベテラン(ノーマル)・マーセナリー(ハード)の3種類。マーセナリーモードは任意の難易度で一度キャンペーンをクリアすると遊べるようになる。

武器のアップグレード状況などによって難易度は大幅に変わるが、基本的な難易度は高めに設定されており、ゴリ押しが通用しにくいため連携を図らないと突破が難しい場面が多い。

二周目の要素としては所持金&装備を引継ぎでプレイしていくことが可能となっている。

本作ではミッションをクリアしていくと報酬金が貰え、それを使用して武器を購入したりカスタマイズしていける。

プレイヤーはメインウェポン、サブウェポン、スペシャルウェポンを各一種類ずつ所持することができます。武器の種類は多くカスタマイズ項目も豊富なため、こういったショッピング要素はある程度の自由度の確保とモチベーションに繋がっている。

形式はTPSですが、指示などを与えつつ協力して進行していくゲームなためシミュレーション要素も深い。指示には前進(先導して行動)・再編成(プレイヤーと共に行動)・現地確保(その場近くに留まる)があり、これらには“アグレッシブモード”というものが存在し、AIをより攻撃的に動くように指示することもできる。

そしてゲーム中、どちらのプレイヤーが目立っているのかを“Aggro”メーターとして画面上部で表しており、攻撃的な行動を取っているとメーターは上昇し、逆に静穏的な行動を取っているとメーターは下降していきます。上昇しているキャラクターは敵から狙われやすくなり、下降しているキャラクターは敵から狙われにくなる。

“Aggro”メーターが一方に完全に傾いた際、一定時間『オーバーキル』を発動することができるようになり、傾いている方は“パワーモード”(攻撃力×2)、もう一方は“ステルスモード”(敵に気づかれない&移動速度上昇)の効果を得る。これを利用してより戦略的な戦闘を展開していくことが可能となっている。

ゲームオーバーに関して。ダメージを受けすぎると即死亡というわけではなく瀕死状態になり、その場にダウンした状態になる(攻撃は行える)。更に敵から攻撃を喰らうなどするか時間経過と共に体力は減少していく、この状態が長く続くとゲームオーバーとなります。この際、もう一方が近づいて安全な場所まで引きずって回復処置を行うと戦闘に復帰することができる。因みに両方が瀕死状態になってしまってもゲームオーバーとなるので注意。その他に単純にミッションに失敗してもゲームオーバーになります。

☓不評点・改善点

キャンペーンのボリューム不足、映画級と謳っておきながら薄味なシナリオ。

気に障るレベルのロードの長さ、ゲーム開始前に若干のストレスを感じる。

全体的に動作がもっさりしている点、特に照準の動作に問題有り。それに伴って爽快感も全体的に薄い。

敵に攻撃が当たっているのかどうかが敵のライフゲージを見てしか判断することができない。

ウェポン・ディーラーで装備を購入した時や変更した時にオートセーブが入るようにしてほしかった。

Co-opスナイプやBack to Backなどが特定の場所でしか行えない。

ゲーム内の表示されるフォントが石碑体のようなフォントなので読みづらい、明らかにこれは適正フォントではない。

尚且つ表示される字幕も小さいため環境によっては字幕が潰れてしまって読めなくなっている。

日本語版ではなぜか削除されてしまった武器も存在するのもいただけない。

グラフィック・ヴィジュアル

グラフィック自体は多少ギラギラしているものの、当時としては中の上レベル。

オプションで画質タイプを変更することが可能なのである程度は自分好みに変えられる。画質タイプはデフォルト・ソフト・クリア・シャープの4種類から選択できる。本作では仕様としてレターボックス(黒縁)が発生するため実際のゲーム画面の幅がやや狭くなってしまう。

そしてイベントシーンにおいてはプレイ画面とレターボックスの境界部分でちらつきやズレが発生して目障りである。境界部分でのちらつきやズレの確認として32インチの液晶モニターと20インチのブラウン管モニターで試してみましたが、同様に発生したためこれはゲーム自体に問題があると考えられる。

武器などのカスタマイズではデザインも変更できるのですが、一般的に悪趣味と感じるようなデザインが多い。これは人それぞれ感じ方は違うと思うが私としてはまさにこれこそ『Army of Two』を表していると感じます。バカゲーの側面も持ち合わせているのでこういった“やり過ぎ”な部分が心を擽ります。

サウンド

英語音声なので雰囲気が崩れることはなく、水準は満たしている。

武器の銃声は消音器無しでも控えめで撃ち合い時にあまりハリが無いと感じてしまう。武器ごとの銃声の使い回しも多いため、これに関してこの手のゲームとしては期待はずれだった。

BGMは特に印象に残ったようなものは無いが、雰囲気とはマッチしている。

■概評

ゴツくて変なマスクを被った傭兵コンビがハチャメチャぶっ放す!といったいかにも洋ゲーなデザインなため、まずそこで好みが別れる作品です。TPSというジャンルで一括りした中では特に目立たない作品かもしれませんが、独自性を持っているのは確かなのでこの手のジャンルに意欲的な方には是非とも遊んでいただきたいです。

協力プレイに重点を置いているゲームシステムは魅力的なのですが、それらを一層立たせるストーリーや登場人物の印象が弱く“記憶に残らないゲームの典型”であるため、続編ではそういった単調なセクションを解消して、遊んだ後にも興奮が続くような作品に生まれ変わってほしいところ。

[PS3]『Army of Two』 – 日本版レビュー
Gumio’s Score : 5 / 10 筆者:ぐみお ※この記事は前サイトで2011年に執筆したものです。

ぐみお

「暮らしにゲームを」をモットーに死ぬまでゆるーく楽しくゲームを遊べるような人生を送りたいなぁーなんて思っている人間です。三度の飯よりもゲーム好きで生粋の関西人のあんちゃんです。

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